プロ野球の世界には、優れた技術をもつ打者がいる一方で投手の技術もすごいため、なかなか打率3割以上を記録する事ができません。そんな中でも、プロ野球の世界には4割近い打率を記録して首位打者のタイトルを獲得した打者が多数存在します。なお、1シーズン通算の最高打率トップの選手は、世界的な大打者であるイチロー選手(オリックス)ではありません。2018年時点で歴代トップであるのは1986年シーズンのランディ・バース選手(阪神)で、その打率は3割8分9厘(453打数176安打です。前年の1985年シーズンにも3割5分0厘というシーズン打率を記録しており、短打も長打も得意とする彼は、歴代最高の外国人打者と称されています。
イチロー選手は歴代2位・3位にランクインしていますが、1994年シーズン途中には打率4割を超えていた時期もあり、毎日の試合に日本中の注目が集まりました。ちなみに残念ながら1994年シーズンは最後に打率が落ちて3割8分5厘でシーズンを終えました。ただし、シーズン通算安打数210は当時のプロ野球新記録です。日本のプロ野球で過ごす最後の年となった2000年には、1994年をわずかに超える3割8分7厘という好記録を残し、メジャーリーグへと旅立っていきました。